ジェンダー平等推進を目的とする
助成プロジェクト
YUIみらいプロジェクトは、日本の市民社会団体に対して助成金と伴走支援、
そして多様なステークホルダーがかかわるジェンダー平等の
エコシステム構築を行うプロジェクトです。
現在、総額約1億3000万円を日本でジェンダー平等推進に
取り組む団体(14団体)に対して助成しています。
YUIみらいプロジェクトが目指すこと
すべての人の人権が
尊重されるジェンダー平等社会に向けて
ジェンダー平等は国際社会の共通のゴール
ジェンダー平等と女性・女の子のエンパワーメントは、持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられた国際社会共通のゴールです。実現するには、性別役割分業を前提とした社会・経済の仕組みを変革すること、社会を構成する多様な人たちが協働することが不可欠だとSDGsは提唱しています。
歩みの遅かった日本
世界的にジェンダー平等が進む中、日本のジェンダーギャップ指数(GGI)は、2024年現在146カ国中118位ですジェンダー・ギャップのスコア自体は改善してきていますが、他の国々の改善のスピードが早いことから、相対的に順位が転落しています。
他の国が「ジェンダー平等の推進」を掲げ、「構造変革」と「経済・政治における女性の主体的な参画」を同時進行で注力してきたのに対し、日本は「女性の頑張り」に期待するアプローチを取ってきており、格差の縮小に効果を発揮していないことがわかります。
しかし、日本でもコロナ以降、構造変化に向けた/ジェンダー平等に向けた法律・制度・政策の整備が進んできました。
「構造改革」と市民社会団体の力
ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを実現するには、性差別的な構造と慣習の変革が必要です。そのためには「政策転換」と「マルチステークホルダー・アプローチ」が欠かせません。
そこで重要となるのが、市民社会団体です。市民社会団体は現場で実践を重ね、ソリューションを見い出すとともに、人々の声を日々直接聞いています。YUIみらいプロジェクトは、市民社会団体が更に力を発揮すべく、プロジェクトを設計し、運営しています。
YUIみらいプロジェクトを通じて
生み出されること
ジェンダー平等達成に向けたエコシステムの創出
YUIみらいプロジェクトは、政策策定プロセスとの繋がりと、社会の多様なセクターとの協働に根ざした「エコシステム」の構築を目指しています。
エコシステムでは、女性がエンパワーされるとともに、マルチステークホルダーが相互に学習・理解をしながら、連携してジェンダー平等を推進します。また、YUIみらいチームが現場の実践から学びや教訓を抽出し、政策提言を行います。
YUIみらいプロジェクトチーム
助成金提供に留まらない3つのサポート
YUIみらいプロジェクトでは、助成金に加えて、専門家のチームによる手厚いサポートを行う点で、特徴ある機能を有しており、これにより大きなインパクトを生み出します。
-
各団体がより強くなる
専門的な
個別サポート各団体の事業・組織基盤強化のニーズに応じた伴奏支援および集合研修
01 -
シナジーが生まれる
共創・協力の
サポート団体間および多様なステークホルダとの連携のコーディネート
02 -
政策が前進する
政策にダイレクトに
インプットジェンダーエキスパートによるアドボカシー
03
2つの助成プロジェクト
ジェンダー視点のある地方創生助成
ジェンダー視点のある活動を行っている地方創生団体に向けての助成プログラムを運営しております。
ジェンダー視点のあるソーシャルインパクト助成
ジェンダー視点のある活動を行っているソーシャルインパクト実行団体に向けての助成プログラムを運営しております。
YUIみらいプロジェクトの背景
公益財団法人みらいRITAは2017年設立後、国内のNPOや市民グループに対し持続可能な社会実現を目指して支援してきました。
日本における主要な課題がジェンダー不平等であることを認識し、2023年にはシャネル財団と提携してジェンダー平等を推進する「YUI みらいプロジェクト」を立ち上げました。
YUI=つながり
「YUI」は「つながり」や「結びつき」を意味し、この助成金事業において、ジェンダー平等を実現する団体やリーダーがつながること、現場の声を政策につなげること、この活動をよりよい未来につなげること、という意味が込められています。